一万円以下でコスパ重視のワイヤレスイヤホンは多数あり、リーズナブルな価格で、コスパ、音質、機能性をすべて兼ね備えているイヤホンを選ぶのが難しいですよね。
そこで、今回紹介するのが6,250円と手頃な価格にも関わらずコスパに優れたイヤホン「QCY ArcBuds HT07」です。
- 低価格でコスパに優れたイヤホンを求めている人
- 音質を自分好みにカスタマイズして音楽を聴きたい人
- 長時間装着でも疲れにくいイヤホンを求めて欲しい人
- 急速・ワイヤレス充電できるイヤホンを求めている人
リーズナブルな価格でありながらノイズキャンセリング、専用アプリ、外音取り込みなど多くの機能を搭載しているコスパモデル。5,000円以上のイヤホンをはじめて購入するのは少し足を踏んでしまう、そんな方にピッタリなイヤホンです。
そんな「QCY ArcBuds HT07」を本記事ではイヤホンを20台以上レビューしてきた筆者が1ヶ月ほど使ってみたことについて詳しくレビューしていきます。
この記事を読んでワイヤレスイヤホン選びの参考しにしてくださいね!
QCY ArcBuds HT07の概要
イヤホンブランドとして6年「高品質・高性能なワイヤレスオーディオ機器」を製造することを目標に設立したQCYの最新モデル「QCY ArcBuds HT07」を発売。
最大45dBのノイズキャンセリング効果はアプリを利用することで3階段の調節が可能とし、風切り音を低減する外音取込みにも対応している。
音質は10mmのダイナミックドライバーはパワフルで低音重視の仕様。ボイスコイル のDaikoku-CCAWは低音だけではなく中音までナチュラルなバランスの良いサウンドを届けてくれます。
販売価格「6,250円(税込)」となっていますが、通販サイトAmazonでの購入なら30% OFFクーポンの適用で「4,063円(税込)」と4,000円台でANC付きのイヤホンが購入する事ができるコスパイヤホンとなります。
QCY ArcBuds HT07のおすすめ度
おすすめ度 |
QCY ArcBuds HT07の特徴
- イヤホン単体で最大8時間連続再生
- ケース込みで最大32時間再生
- 低遅延ゲームモード対応
- 重低音重視
- ハイブリッドANCを搭載
- 外音取り込み機能
- IPX5の防水対応
- タッチセンサー操作
- アプリでカスタマイズ可能
- 12ヶ月の安心保証
- 無線接続:Bluetooth5.2
- 対応コーデック:SBC、AAC
製品仕様
四千円台でANC付きのコスパイヤホン「QCY ArcBuds HT07」の製品仕様は以下の通りです。
メーカー | QCY |
モデル | HT07 ANC |
型番 | TE-BD11tR |
タイプ | カナル型 |
カラー | ブラック/ホワイト |
ドライバー | 10mmダイナミックドライバー |
連続再生(イヤホン) | 8時間 |
連続再生(ケース含) | 32時間 |
急速充電 | 5分で60分間使える |
充電端子 | USB-C |
操作方法 | タッチ |
ノイキャン | ノイキャン対応 |
外音取り込み | 対応 |
ワイヤレス充電 | 対応 |
マイク | 6基 |
接続 | 無線 |
Bluetooth | 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC |
防水規格 | IPX5 |
サイズ | 12.7 x 8.3 x 3.9 cm |
重量 | ケース(イヤホン含む):約48g イヤホン(片側):約4g |
発売時期 | 2023年5月 |
参考価格 | ¥6,250 |
イヤホンの設定(ペアリング)
「QCY ArcBuds HT07」の設定(ペアリング)を紹介していきますが、手持ちがiPhoneとなりますので、そちらを中心に接続方法を紹介していきます。
iPhoneの接続方法を見る
「設定」→「Bluetooth」の順に進み機能をオンにします。
まず、事前にアプリの登録を行い、次にイヤホンをオンにしアプリと連携します。
Bluetooth一覧に「ArcBuds ANC」が接続済みであれば登録完了です。
イヤホンの操作方法
まず始めに、イヤホンから充電ケースを取り出すと電源のONになり、イヤホンを充電ケースに戻すとOFFになります。詳しい「QCY ArcBuds HT07」の操作は下記の通りです。
操作 | タッチセンサー(左) | タッチセンサー(右) |
再生/一時停止 | 2回タッチ | 2回タッチ |
音量アップ | – | |
音量ダウン | – | |
曲送り | – | 素早く3回タッチ |
曲戻し | – | 素早く3回タッチ |
受話 | 素早く2回タッチ | 素早く2回タッチ |
着信拒否 | 1.5秒ロングタッチ | 1.5秒ロングタッチ |
終話 | 素早く2回タッチ | 素早く2回タッチ |
機能切り替え | 1.5秒タッチ | 1.5秒タッチ |
ゲームモード | 3回タッチ | ー |
音声アシスタント | 素早く3回タッチ | ー |
QCY ArcBuds HT07レビュー
ここでは「QCY ArcBuds HT07」を使ってみて分かったことについて詳しく紹介していきます。
低音重視の音質
音質は、低音のバスドラムやベースがしっかり聞こえ、高音域のギターやストリングスなどもクリアで視聴する事ができます。
個人的に好みの音質です。
思っている以上に籠った感じがなく自然で、安いイヤホンなどのノイズが混じりがない。ロックやポップスをよく聴くのですが特に気になることなく気持ちよく聴くことができます。
デフォルト(出荷時)でこの音質と不明瞭さのないバランスの良さは、5000円以下のイヤホンの中ではコスパの良いイヤホンと言えます。
また、高音は弱めで低音重視ではあり、一定の音質が実現できる10,000円以上のイヤホンと比べると音域に不満に感じるのは確かで好みが分かれます。
とはいえ、1万円超えの高性能イヤホンを利用したことがない方であれば、十分満足のいく音質のイヤホンです。普段使いではもちろんですが、予算を絞っ購入を考えている人に手に取って損はないでしょう。
カナル型イヤホンの装着感
カナル型イヤホンにシリコン素材のイヤピースを採用した「QCY ArcBuds HT07」。装着感はぴったりとフィットしますが、窮屈感を感じないソフトな装着です。
隙間があるから落ちやすいのでは?と感じてしまいますが、そんなことはなくしっかり耳にフィットしてくれます。
圧迫感がないので長時間装着していても耳が痛くなることはありませんので、付属品で十分楽しむ事ができると言って良いでしょう。
また、隙間があるので遮音性に不安が残りますが、雑音が多い公道でのウォーキング中でも周囲の音はほとんど侵入てこないので公共交通機関を使った移動時でも安心して利用できると言えます。
とはいえ、この辺りは耳のサイズや好みもありますので、付属のイヤホンがフィットしないと感じるなら低反発素材のものか耳にフィットするイヤピースににすることをおすすめします。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載
4,000円ほどで購入できるワイヤレスイヤホンでありながら最大-45dB低減のアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載。周囲の音を気にせず仕事や勉強に集中したいときなどにしっかり効果を発揮してくれます。
実際の効果はというとそこそこのノイキャン効果で騒音が大きい場所で音楽や音声を聴くには十分と言えますが、室内であればTVの音は消されますが人の声は微かながら聞こえてきます。
しかし、エアコンや換気扇の音がスッと消えて静かになることやキーボードのタイピング音は完全に消えます。全ての音をかき消すことできないですが価格相応の効果があると言えます。
「QCY ArcBuds HT07」のノイキャン効果は周りの人の声も消してくれる普段使いには十分で重宝するイヤホンです。
デジタル信号処理によって周囲の音(生活音や車の騒音)を機械的に打ち消す技術で、周りの雑音などに影響されずにヘッドホンなどから流れる音を聞くことができる。
最新の無線接続Bluetooth5.2対応
音質自体に関連性はありませんが、通信距離や省電力の拡大といった性能アップにつながるBluetooth技術は最新の「Bluetooth5.2」に対応した仕様です。
特徴としては、「LE Audio」という新しい機能が追加されたBluetooth規格であり、高品質の音声データをの送信と低消費電力であること、通信できる距離はClass1~3の3段階の2に該当する10mまでの通信距離を可能としたイヤホンです。
実際の接続性は、分厚い壁がある部屋であると音声が途切れる印象が強く、たとえば1Fに再生デバイスを置いたまま2Fに移動すると一瞬音声が途切れます。それから近距離での再生中に途切れることがしばしあります。
これには周囲の電波状況(家電や無線機器付近での利用)の影響が強いですがそれ以外を除けば比較的安定した接続で音楽を楽しむ事ができています。
口コミでは音飛び(音が途切れたり)やノイズが発生すると言われています。しかし多くの場合、故障ではない限り、再生機器の電源またはイヤホンの電源を入れなおすことで動作が安定して試聴できるようになります。
利用してから上記のような症状には遭遇していませんが、まずは故障と疑わず電源の入れ直しを試してみてそれでもダメなら故障を疑ってみてくださいね!
また、どのイヤホンにも言えることですが、接続時はなるべくBluetooth機器の距離を近づけての利用がおすすめです。
高音質で低遅延のAACコーデック対応
Bluetoothイヤホンで音声データを圧縮するコーデックとしてSBCとAACに対応したイヤホン。標準的なコーデックである「SBC」はどのデバイスに適していますが音質・遅延はあまり期待できない方式。
一方、SBCよりも低遅延・高音質なコーデック「AAC」は、Apple製品との相性が良くiPhoneやMacでの利用に最適と言えるイヤホン。iPhoneでの利用が多い方ならアプリを併用すればより好みの音質と高音質で音楽や音声を楽しむ事ができます。
Apple製品を使っている方なら、AACコーデックに対応した「QCY ArcBuds HT07」を使う手はないくらいおすすめなイヤホンです。
SBC・・・・・ほぼ全ての機器に対応。標準的な音質。やや遅延気味。
AAC・・・・・主にiPhoneに対応。SBCよりも高音質で低遅延。
ENCノイズキャンセリング対応
通話時に周囲の騒音を相手に伝わりにくくする技術「ENCノイズキャンセリング」に対応したワイヤレスイヤホン。
環境内のノイズと言われ、電話相手に対してあなたが静寂の中で電話かけてきたような状況を作り出すための機能です。
よく間違われるのですが、その効果は通話相手しか分からず、効果を体感できるANCとはまったく違いますので勘違いしないようにしておきましょう。
音楽のノイズ軽減とは違います。
実際の効果はと言うと、「静寂の中で電話かけてきたような状況」ではあるようですが、完全ではなく微かに周囲の雑音(ノイズ)が入るそうです。
メインの役割は音楽や動画の音声を聴くことなので、あくまで追加である機能とらえるなら十分な機能です。しかし、通話品質を求めるなら通話に特化した片耳タイプの「ハンズフリーイヤホン」がおすすめです。
急速充電とワイヤレス充電対応
充電ケースは、汎用性の高いTYPE-C端子を採用した充電ケースです。充電に付属品のUSBケーブル(TYPE-CtoTYEP-A)を使いアダプタはありませんので、別途用意する必要があります。
充電方式は、急速充電とワイヤレス充電に対応。急速充電に対応したケーブル(別途必要)であれば5分充電するだけで、最大60分間の再生が可能です。
実際に充電を試してると”急速充電・ワイヤレス充電”のどちらもしっかり充電できることを確認できました。
充電速度は機器の出力によって変わりますが通常充電よりも速く充電できることは確かで、通常充電に比べて、1/2~1/4程度の時間で完了します。なるべく早く充電を済ませたい人にはぴったりな仕様と言えます。
しかし、通常より多くの電力を供給する充電方法は充電時間を短縮できるメリットがある反面、高熱によるバッテリー負荷で寿命を縮める恐れがあります。
少しでも長く利用したい方は発熱量の少ない通常での充電(TYPE-CtoTYEP-A)を行うことをおすすめします。
好みの音質に調整できるQCY専用アプリ対応
「QCY ArcBuds HT07」には ,ワイヤレスイヤホンの機能をより細かく音質や機能の切り替えができる専用アプリ「QCY」に対応しています。
- オーディオバランス
- 自動ポップアップ
- タッチセンサー変更
- スリープモード
- EQカスタマイズ
- CANCモード切替
- ワンクリック機能オン/オフ
- ノイキャンモード
アプリを使うことで外音取込は6段階調整、ANCのモードは4段階調整が可能です。『室内』『通勤』『騒がしい』といったシーン(場所)の合わせてANCの強度を変える事ができます。
それだけでコスパの良いイヤホンなのに、他社製のイヤホンにはない段階調節機能にもなっている。また、ANC調整機能もついているので勉強のお供や作業に集中したい人には便利な機能とも言えるので活用しない手はありません。
利用するにはインストールが必要です。必要な方はリンクを貼っておきますのでインストールしてくださいね。
iOS:iPhoneなどApple製品向け
Android:Androidのスマホやタブレット向け
▼ アプリ「QCY」のインストール ▼
QCY ArcBuds HT07の開封と外観
グレーを基調としたオレンジデザインのパッケージが印象的。裏面は製品の仕様などが英語・中国語で記載されています。
「QCY ArcBuds HT07」を開封すると中身はイヤホン本体と充電ケースが付属されています。取扱説明書も英語と中国語での記載になっています。
イヤホン本体と付属品は次の通りです。
QCY ArcBuds HT07本体
充電ケース
イヤーピース(S/M/L)
USB-C & USB-A ケーブル(約18cm)
取扱説明書
充電ケースはブラックで統一されたシンプルなデザイン。手触りの良いマットな仕上がりです。天面は、ふたとなっており「QCY」のロゴが描かれています。
正面はLEDインジケータがあり、背面にはUSB Type-Cポートを配置。付属のケーブルを利用して充電しますがアダプタは別途準備が必要です。
ケースを開けると台座には文字が入っています。内側には製品の仕様や各種マークが記載されています。
イヤホン本体を収納するとこんな感じです。収納時はマグネットにパチッと引き寄せられしっかり吸着し収納しやすい。取り出し時はイヤホンがむき出しになっているので取り出しやすい仕様です。
イヤホン本体もシンプルなブラックで統一。「QCY」のロゴが「ゴールド」カラーで描かれています。ロゴ部分がタッチセンサーになります。
タッチセンサー下には、LEDとマイクが(L)、(R)どちらにも搭載されています。
イヤホンの内側には(L)、(R)の文字と充電の金属接点があります。側面は丸みのある形状が印象的です。
イヤピースはS・M・Lの3セット出荷時にイヤホン本体にMサイズが装着済みです。
USBケーブルはUSB-C toUSB-Aで長さは0.5mの仕様です。
USBケーブルとの充電状況はこんな感じ!充電するとイヤホン・ケース共にインジケータが点灯します。
重量はそれぞれ、イヤホン単体が10g、充電ケースと合わせた総重量が35gになります。
SOUNDPEATS Capsule3 Proと比較
ここでは、手持ちの中でお気に入りのイヤホン「Capsule3 Pro」と比較していきます。
結論を先にお伝えすると、高音質を求めるなら「ハイレゾ(HighーResolution Audio)とLDACコーデック」に対応している「Capsule3 Pro」がおすすめです。ただ、充電ケースの収納、取り出しやすさなど使い勝手を求めるなら「QCY ArcBuds HT07」と言った感じです。
外観を比較すると、ステック状の軸であるイヤホンデザインの「Capsule3 Pro」と軸のない奥行きのある形状の「QCY ArcBuds HT07」は、高級感がありデザイン性を見ると前者の方が良い印象です。
装着感はと言うと、どちらも軽く、痛くならい安定感があります。落下するリスクはどちらも低いと言っていいでしょう。
気になる。ノイズキャンセリングは「Capsule3 Pro」が最大43dbまでのノイズ低減に対し、「QCY ArcBuds HT07」は最大45dBまでのノイズ低減とわずかながら前者の方が効果が良いと言えます。
イヤホンの重さは「Capsule3 Pro」が4,7g、「QCY ArcBuds HT07」が5gと前者の方が軽く、価格を見ると8,000円台に対し、4,000円台となっている「QCY ArcBuds HT07」の方がお得なイヤホン。
コスパの良さで考えるなら4,000円台だけで買えるQCYのイヤホンがおすすめと言えます。
メーカー | SOUNDPEATS | QCY |
イヤホンタイプ | カナル型インイヤー | カナル型 |
カラー | ブラック | ブラック/ホワイト |
接続方式 | 無線 | 無線 |
Bluetoothバージョン | 5.2 | 5.2 |
通信範囲 | 10m | 10m |
対応コーデック | AAC,SBC,LDAC | SBC / AAC |
ドライバー | 12mmバイオセルロース製ダイナミックドライバー | 10mmダイナミックドライバー |
充電時間 | 1時間 | ー |
最大再生時間 | ケース併用時:約52時間 イヤホン単体:約8時間 | ケース併用時:約32時間 イヤホン単体:約8時間 |
充電ポート | USB Type C(急速充電非対応) | USB Type C(急速充電対応) |
防水規格 | IPX4 | IPX5 |
本体寸法 | 50.07×67.31×25.9mm(ケース込み) | 12.7 x 8.3 x 3.9 cm |
重量 | ケース(イヤホン含む):約48g イヤホン(片側):約5g | ケース(イヤホン含む):約g イヤホン(片側):約4g |
機能 | ハイレゾ、アクティブノイズキャンセリング、外音取り込みモード、専用アプリ対応 |
QCY ArcBuds HT07のよくある質問
ここでは、ワイヤレスイヤホンについてのよくある質問をまとめてみましての紹介していきます。
QCY ArcBuds HT07レビューまとめ
この記事は「QCY ArcBuds HT07レビュー|4,000円台でノイキャン&外部音取り込み付きのコスパに優れたワイヤレスイヤホン」について書いていきました。
5000円以下でANCとENCのノイズキャンセリングを搭載し、ゲームモードにも対応してるイヤホンは?と言われると中々少ないと思いますが「QCY ArcBuds HT07」はその機能を備えているイヤホン。
音質はクリアでノイズが少なく3000円前後のイヤホンよりも音質は安定している。価格相応と言ったところです。
Bluetoothの接続遅延は少なからずあるのは否めないですが、この辺りは好みが分かれるところです。しかし、作業をしながらや移動中の視聴であればはまったく問題ないレベル。遅延にこだわりがない方であれば十分楽しめるイヤホンと言えます。
この記事を読んで4,000円台前後のイヤホンを探しているという方は5,000円台で購入できる「QCY ArcBuds HT07」を候補に入れてみてはいかがでしょうか。カナル型でお手頃価格なイヤホンをきっと気に入りますよ。
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